初めに 聞いて欲しいことがあります。

世界平和を願っているあなたは、今、真の幸福へ至る扉を、開けようとしています。
現代を生きる僕たちは、好むと好まざるとに関わらず、意識するしないに関わらず、世界的規模、あるいは宇宙的規模の価値観の中に組み入れられています。

この科学時代のおびただしい情報の嵐の中で、僕たちは目をつぶり耳をふさぎ、世界や宇宙との関わりを断って生きていくことはますます不可能になっていくでしょう。
そんな現代を生きる僕たちが幸福になるためにも世界を平和にするしかありません。
それだけは確かなことです。

ところで、今まで誰もが、僕たちの意志や願いで世界を平和にしようとしてきました。
それでもどうしても平和にならなかったのは、意志や願いが弱かったからでしょうか?
それとも、世界を平和にするのは意志や願いではなかったんでしょうか?
それを知るためには、僕たちの意志と言われるものの正体を、科学的に解明する必要があります。

今、世界で、あるいは日常で起こっている様々な悲惨で不条理な出来事、ついそのことに目を奪われて、批判したり意見や愚痴を言ってしまう僕たちですが、外に目を向けないで、どうか自分自身に目を向けてみてください。
自分の 「意志」 と言われているものが、どこから来るのかに目を向けてみてください。

幸福や平和を願う気持ちから現代科学が解明しているものを整理すると、僕たちは分身主義にたどり着きました。

だけど、そうしてたどり着いた分身主義が教えてくれたことは、逆説のようですが、「僕たちの意志や願いが世界を平和にする」と信じる善良な人々が、その壁を乗り越えない限りは、世界から争いや対立がなくならないということでした。
何故かと言うと、世界を平和にしようと考える人の心の奥には、戦争に対する激しい憎しみや怒りがあり、また、「世界を平和にしたいと願う自分」 に誇りを持ち、そうでない人間を批判したりします。怒りや優越感や侮蔑や差別が世界を平和にできないことは明らかです。
実は、「僕たちの意志や願いが世界を平和にする」 と信じる善良な人々こそ、人間中心の傲慢さでこり固められていたのです。

今ここでちょっと意地悪な実験をしてみます。
もしあなたが、世界を平和にしたいと心底願い、それによって何らかの抗議活動などを行なっているとします。それに対して僕が 「あなたの行動は世界を平和にしないどころか、むしろそれこそが世界に争いや対立を起こしている一番の原因です」 と言ったら、あなたはどう反応されますか?
たぶん、ムッとして僕に激しく噛みつくでしょう。抗議するでしょう。
どうですか!? ここには怒りがあり、争いと対立が起こる気配がしませんか!? 抗議とは、根本に怒りがあり、争いと対立をおびきよせます。抗議活動は、平和とはむしろ対極にあります。

では、あなたがムッとした原因を考えてみてください。
もしあなたが僕の言葉を聞かなかったら、ムッとすることもなかったでしょう。
つまり、今あなたは、あなたの脳を取り巻く環境 (今の場合は僕の言動) に刺激されて怒りを浮かび上がらせ・られてしまっただけなんです。
元々、あなたのやっていた世界平和のための抗議活動すら、今のあなたの脳を取り囲む人間中心主義的な環境に、そのような意志を浮かび上がらせ・られて、そのような行動を起こさせ・られてしまっているだけなんです。

それでも、「いや、私は自分の脳を取り巻く環境とは関係なしに、自分自身で自分の意志を喚起させている」 と言い張るなら別ですが、もし、この、脳のメカニズムを理解してくださったとしたら、そのとたんに、僕に対する怒りも消失するでしょう!?
何故なら、僕の意地悪な実験も、僕の脳を取り巻く環境に僕がやらされただけだということを、あなたはすぐに理解するからです。
どうですか!?
世界を平和にできるのは、この 「脳のメカニズムの理解」 だけなんです!!

この理解から生まれる 「他者に対する許し」、「同情」、「共感」 あるいは 「一体感」 こそ、分身主義の説く 「最上永遠なる愛」 です。それ以外の愛は、たとえ他者に向けられているように見えても、全て自分への愛が変化しただけの偽りの愛です。
人間は究極的には自分だけしか愛することはできません。他人を愛することができるのは、分身主義にしかできません。
なぜなら、分身主義にとっては、自分も他人もイコールだからです。

あなたの脳に、世界を平和にしたいという感覚が浮かび上がっているのは事実でしょう。
でも、意志や願いというものを浮かび上がらせているのはあなた自身ではなく、あなたの脳を取り囲む環境です
あなたの脳を取り囲む環境には、あなた自身のDNAやあなたの体内から送られてくる情報も含まれますが、その他にも、様々なメディアや、それを作っているみんなの脳や、みんなの脳を作っている遺伝子や、遺伝子を作っている分子や原子や素粒子や、それら全てを操るこの宇宙の一定の法則性です。
脳は決して一人の持ち物でもないし、自分の意識でどうにかなるものでもありません!

世界を平和にしようとする僕たちに必要なことは、世界を平和にしようという意志や願いを持つことではなく、そのような意志や願いを浮かび上がらせている原因、つまり脳を取り巻く環境を意識することです。
そのことを意識した瞬間、初めて僕たちは宇宙のあらゆるものとつながり、宇宙と一体となり、謙虚になり、僕たちに争いや対立をもたらしていた原因がきれいに払いのけられます。 人間中心の思い上がりから解放されます。
分身主義はこれを 「自我の拡大」、あるいは 「心が育つ」 と呼びます。
その時、世界平和へ通じる扉は、静かに開きます
平和はそういう形でしか実現できません

家族、民族、国家、宗教の壁を乗り超えて、世界平和への扉を開くことができるものは、科学が導いてくれた分身主義しかありません。

 

科学が導いてくれた分身主義(Bunshinism)があなたの脳に上書きされ、宇宙にまで拡大した自我は、世界を平和にするだけでなく、人生の様々な苦悩や、あらゆる精神的な危機からも救い出してくれます。
これからの僕たちは、科学が導いてくれた分身主義を脳に上書きして、幸福に生きて、そして喜びに包まれて死んでいきましょう。

でも、このページを閉じる前に、死は決して終わりという意味ではないことを覚えておいてくださ。