世界を平和にする 「自己愛的生活」
NO.40 想念(心)の正体(2)
2004.02.17

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        ≫≫ 今日の一言 ≪≪

 【僕たちは卵細胞というバトンを介して、延々と過去につながって
   いました。そしてついには、ビッグバンにつながっていくのです



宇宙に散らばっている分身さーん、いかがお過ごしですか!?
あなたの分身、徳永真亜基です。


前回、ドイツの病理学者ウィルヒョウさんの「全ての細胞は細胞から生じる
という言葉をご紹介しました。
今回は、その細胞について勉強しなければならなくなりました。

勉強とはこのように必要性に迫られてするものです。
社会人になって苦しい勉強から解放されて何年もしてから、僕はそのように必
要に迫られて猛烈に勉強を始めました。
えっ!? 誰でも必要性があるから学校で勉強する、ですって!?
そりゃあまあ、そうですが、もっと究極的な「何とか今の精神的な苦しみから
抜け出したい!」とか、「そのことを知らなければ苦しくて夜も眠れない」と
か、「幸福に生きるためにはどうしたらいいか?」とかいう切実な気持ちから、
するものです。

有名大学に入り、いい会社に就職することも幸福に生きるための条件だって!?
あのねえ、それはむしろ不幸の条件だったんですよ。

じゃあ、受験のための勉強をやめたり、受験制度を廃止すればいいだろう、っ
て!?
それはあまり現実的な考え方ではありません。
僕やあなたがここでそんな戯言(たわごと)を言っていても、実現は不可能で
すから。
でも、回り道のようだけど、実はそれを可能にする最短距離があります。
それをこれから時間をかけて勉強していきます。
そのために、細胞のことを知る必要があるんです。
早速本題に入ります。


僕たちの身体は、元々は受精卵という1個の細胞でした。
それが2個、4個、8個、16個、‥‥と細胞分裂を繰り返して約3兆個の細
胞となってオギャーと生まれてきます。
体重1キロは細胞約1兆個という計算です。
成人の細胞は約60兆個と言われていますが、それは体重60キロが平均だと
いう計算なんでしょうね。
でも実際の体重には、肺の中の空気や消化管の中の食物や細胞ではない部分も
含まれているので、それほど正確なものではありません。

ちなみに、僕たちが脂肪の摂り過ぎで太るのは、細胞の数が増えるのではなく
脂肪細胞の大きさが変わるのです。
脂肪細胞の数が増えるのは、幼少期からせいぜい成長期までだと言われていま
す。


たった1個の細胞が60兆個になるなんて、気が遠くなりそうですが、そうで
もありませんよ。

例えば60兆個に分裂するためには、何回分裂すればいいのか計算してみまし
た。


2‥‥2回
4‥‥3回
8‥‥4回
16‥‥5回
32‥‥6回
64‥‥7回
128‥‥8回
256‥‥9回
512‥‥10回
1024‥‥11回
2048‥‥12回
4096‥‥13回
8192‥‥14回
16384‥‥15回
32768‥‥16回
65536‥‥17回
131072‥‥18回
262144‥‥19回
524288‥‥20回
1048576‥‥21回
2097152‥‥22回
4194304‥‥23回
8388608‥‥24回
16777216‥‥25回
33554432‥‥26回
67108864‥‥27回
134217728‥‥28回
268435456‥‥29回
536870912‥‥30回
1073741824‥‥31回
2147483648‥‥32回
4294967296‥‥33回
8589934592‥‥34回
17179869184‥‥35回
34359738368‥‥36回
68719476736‥‥37回
137438953472‥‥38回
274877906944‥‥39回
549755813888‥‥40回
1099511627776‥‥41回
2199023255552‥‥42回
4398046511104‥‥43回
8796093022208‥‥44回
17592186044416‥‥45回
35184372088832‥‥46回
70368744177664‥‥47回

たった、47回分裂するだけで、もう70兆個を超えてしまうんです。

もちろんこれは計算上の話で、実際の細胞分裂の様子はまったく違います。
たった1個の卵細胞が分裂していく過程で、ある細胞は脳の神経細胞や心臓や
手足の筋肉細胞
になります。
これらは、生まれる前に分裂が終了し、生後は減少し続けるだけの細胞です。

また、ある細胞は胃や肝臓や肺などの臓器の細胞になります。
これらは50〜70回ほどの分裂で分裂能力を失い、分裂できなくなった細胞
は、老化細胞となって、やがて寿命になるわけです。

また、ある細胞は、血液(造血幹細胞)や粘膜上皮の細胞になります。
常に消耗と再生を繰り返している細胞で、これらも分裂回数に限りはあります
が、ある程度高齢になっても分裂して不足分を補うことができます。

細胞分裂とは、あらかじめDNAが自分の複製をもう一つ作った上で二つに分
裂するので、全く同じDNAを持った細胞が二つできるということです。
その分裂回数に制限があるのは、DNAの先端にテロメアという部分があって、
それが分裂するたびに少しずつ短くなっているからです。
テロメアとは分裂の回数券のようなものです。

テロメアは全ての細胞の中のDNAの先端にあります。
と言うことは、生物は生きることと同時に死ぬこともプログラムされていたと
いうことです。
でも、人間の身体の中でたった一つだけ無限の分裂能力を持つ細胞があります。

えっ? 癌細胞ですって?
ああ、愛すべき「がんちゃん」のことを忘れていました。(NO.20「僕が癌に
なりたいわけ」参照)
でも、今はそのことではなく、生殖細胞(卵子や精子を作る元となる細胞)で
す。
これらは消費したテロメアを再生する能力が備わっていて、親が何歳であって
も生まれてくる子どもの細胞の中の、テロメアという名の回数券は新品から始
められます。


僕たちの体から、例えば皮膚の細胞を一つ取って、それに栄養分を与えている
と何時間か経つと分裂を始めます。
と言うことは、栄養分が何らかの形で細胞を満杯にして「うーん、これじゃあ
キュウクツだよ〜」という状態にしているということです。
それが引き金となって、細胞はM期、G1期、S期、G2期という周期で分裂
をします。

分裂するプロセスはかなり詳しくわかっています。
分裂する前に、あらかじめDNAは2倍の数になって、その後、細胞の端と端
を押し広げるような力が働いて、風船の真ん中を糸で縛るようなくびれができ
て、二つにちょん切れます。
そして全く同じDNAを持った細胞がもう一つできます。
そのギューっと押し広げるような力は、筋肉を構成しているアクチンとミオシ
ンというタンパク質の力だということまでわかっています。

わからないのは、細胞が「うーん、これじゃあキュウクツだよ〜」って歎く?
理由です。
でも、そのことに理由なんて、ありません。

あるのは、様々な原子が細胞という形に組み立てられた時に、新たにそのよう
な力学的な力が立ち現われた
という事実だけです。
そんな力を作り出す方向性が、ビッグバンの一突きの中に含まれていたという
ことです。
それは、前回取り上げたこの宇宙を支配している四つの力(強い力、電磁気力、
弱い力、重力)などと関係があると僕は想像しています。

細胞が分裂する様子は、このように今ではかなり詳しくわかっています。
ここでは省略しますが、インターネットでも調べられますので、興味をもたれ
た方は参照して下さい。
http://www.fujijuku.net/biollec/4.HTML (藤塾生物学講義「細胞分裂の
話」)
http://www.e-t.ed.jp/edotori3905/4kai/seibutu/bunretu/bunretsu2.htm
(「体細胞分裂」の様子を音と映像で見られます)

たった1個の細胞が分裂を繰り返していく過程で、ある細胞は脳の細胞になり、
ある細胞は胃の細胞になり、ある細胞は筋肉の細胞になる、などということは
とても不思議なことです。

それを知るにはDNAと遺伝子の関係を知らなければなりません。

DNAが塩基性の4つの分子、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、
チミン(T)でできていることは前回のメルマガに書きました。
このアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)が、
GAATACGACGTACC‥‥」と延々と約30億対つながっているの
がDNAの構造です。
それが3つで一つのアミノ酸を作るための暗号になっています。
例えば、初めの「GAA」ではグルタミン酸というアミノ酸を作れという暗号
です。
(注:正確に言えば、DNAの暗号を解読してアミノ酸を作るためにはRNA
の仲介が必要です)

ちなみに、地球上の現存の生物は、植物から微生物まで、同じ暗号を用いてい
ることがわかりました。
違う暗号を用いる生物だっていくらだって考えられたわけですから、このこと
は、現存の地球上の生物は同一の祖先から生まれたのではないかと想像するこ
ともできます。
もしかしたら、他の暗号を用いたものは自然界に適応して消滅していき、現今
の暗号を用いる生物種は自然界に適応して残ったのかもしれません。
(注:消滅も存続もどちらも自然界に適応した姿です。消滅は自然界に不適応
だったからではありません)

アミノ酸がたくさん集まったものをタンパク質と呼びます。

たった4つの塩基の組み合わせによって、20種類のアミノ酸が生まれ、
20種類のアミノ酸が様々な順序でつながり僕たちの身体を構成する10万種類もの
タンパク質ができるわけです。


(豆知識:現在300種類ほどのアミノ酸が発見されていますが、その中で人
間のからだのタンパク質を構成しているのは20種類。人間の体内で作ること
ができる11種類の「非必須アミノ酸」と、体内では合成できない9種類の
「必須アミノ酸」に分けられます)

タンパク質とは、細胞にいろいろな栄養素を取り入れたり、さらにはそれらを
材料にして細胞の中で必要なものを作り、その細胞の形と機能を維持していく
ために大切なものです。
簡単に言えば、タンパク質こそ全ての生命活動を支えているものだと言えます。

さて、この「GAATACGACGTACC‥‥」と延々とつながってできて
いるDNAの中に、実は、遺伝情報が書き込まれた部分は、わずか5パーセン
トに過ぎないんです。
つまり、DNAの中には遺伝情報ではない、遺伝子と呼ぶべきではない部分が
95パーセントもあります。
だから、本当は、その5パーセントの部分だけを「遺伝子」と僕たちは呼んで
いるんです。

そうしてこのわずか5パーセントに過ぎない部分も、5パーセント全てが発現
されるわけではなく、その置かれた環境にふさわしい部分の暗号だけが用いら
れ、ある細胞は脳の細胞になり、ある細胞は胃の細胞になり、ある細胞は筋肉
の細胞になると考えられます。

一人の人のDNAの中の設計図(遺伝情報)は、脳でも胃でも筋肉でもみんな
同じはずですが、どうやらその置かれた環境によってその中の必要な部分だけ
が読み取られるようです。

有名なクローン羊「ドリー」の話、知っていますか?
あれは、精子ではなく普通の体細胞から取り出した核(DNAを収めているも
の)を、あらかじめ核を壊しておいた卵細胞に注入して生まれたものです。
つまり、生殖細胞とは全く違った形や機能に分化した細胞のDNAも、完全な
1固体を作るための全遺伝情報を持っていたということの証明です。
これはつまり、一人の人のDNAはどれも同じ情報が書き込まれているが、そ
の置かれた環境によってその中の必要な部分だけが読み取られる、ということ
の証明でもあります。

何がその置かれた環境を認知させているのか、ということを調べることはとて
も興味がありますが、専門家にお任せして僕たちは先に進みましょう。
とりあえず、宇宙にはビッグバンの最初の一突きが一定の方向性を作り出して
いて、その力学的な力がこのような不思議な現象を引き起こしていると考えて
おけば間違いないでしょう。
専門家の研究することは、その一定の方向性を読み解くことにつきるわけです
から。


ここまでを整理してみます。
僕たちの身体は、元々は1個の受精卵でした。
それが自分と同じものを作る作業を繰り返していく過程で、その置かれた環境
によってある細胞は脳になりある細胞は胃になりある細胞は筋肉になって、そ
れが一人の人間の身体を作っている
というわけでした。

1個の受精卵を、無から生まれた(と考えられている)宇宙の卵に当てはめて
考えてみましょう。
その宇宙の卵が分裂を繰り返し、その置かれた環境によってあるものが星にな
り、あるものが草になり、あるものが僕となり、あるものがあなたになり、そ
れが今の宇宙全体を作っていると想像してみてください。

一つの細胞から分裂してできた全く同じDNAを持った細胞が、その置かれた
環境によって様々な現われ方をしているだけというイメージを、宇宙と僕たち
(星や草や僕やあなた)の関係に置き換えてみると、分身主義のイメージがつ
かみやすくなります。

これはイメージのつかみ方としての例を挙げたに過ぎませんが、実際の僕たち
(星も草も僕もあなたも)は宇宙に存在する素粒子の組み合わせが変化して、
つまり、リサイクルされて生まれている、その過程に一時的に見せている姿に
過ぎないわけですから、このイメージは実際とそれほどかけ離れたものでもあ
りません。
分裂するかリサイクルするかの違いだけで、どちらも元々は一つのものなんで
す。


さて、冒頭に書いたウィルヒョウさんの「全ての細胞は細胞から生じる」とい
う言葉です。
これは、現代人の僕たちにとっては当たり前の言葉ですが、当時、生き物とい
うのは「うじが湧く」という言葉のように、どこからか自然発生的に湧いてく
るものかもしれないと思っていた人たちにとっては電撃的な言葉でした。

でも、実はよ〜く考えると、僕たちにとっても電撃的な言葉だったわけです。
僕たちは卵細胞というバトンを介して延々と、途切れることなく過去につなが
っていたということになります。
そしてついには、ビッグバンにつながっていくのです。


今日は、一つの細胞が様々に分化するということを勉強しましたが、その中の
一つに脳の神経細胞があります。

脳の神経細胞は生後は分裂や増殖をせず、二十歳頃から、一日10万個程の脳
細胞が死んで行くそうです。
僕はこれを知った6年程前、「これはエライこっちゃ!」とうろたえて、生き
るか死ぬかの窮地に追い込まれ、あの敬愛する養老孟司先生に「こんなバカな
話あってなるものか!?」と質問をしてしまったことがあります。

養老先生は「一日に10万ということは、年に千万単位、十年で億単位、百年
で十億の単位ということです。神経細胞の総数は1千億を超えるはずですから、
別にさした数ではないのではないですか。1千億円持っている人が一生の間に
それを使い切ると考えて、一日にいくら使えばいいか、計算してみなさい」と
答えていただき、ホッと脳を、いや胸をなでおろしました。
バカな話は自分の方でした。

どうです。これが本当の勉強です。(笑)

ところで、脳の中で使われている神経細胞は10パーセント程度だという説も
あります。
だから、ボケない100歳老人がいるし、脳出血や脳障害で機能を失っても
「リハビリ」すれば回復するのはそのためです。

さて、僕たちが今やろうとしている「想念の正体を暴く」という挑戦は、僕た
ちの脳を構成している神経細胞(ニューロン)の特徴を知ることでわかってき
ます。
これから僕たちが知ろうとしていることは、原子というブロックが組み立てら
れてできた神経細胞(ニューロン)が作られたことで、そこに今までになかっ
たどのような新しい性質が立ち現われたか? ということです。

次回は、そのことを探っていきます。
世界の平和のために!
そして、僕たちの本当の心の幸福のために!


回り道をさせてしまいますが、もうしばらく我慢してお付き合いください。
あなたに損はさせません。
分身主義は全てを解決しています‥‥。d(^_−)−☆ネッ!







◆◇◆編集後記

親と子は似ているのは誰でも認めるけど、親から子に性格や容姿を受け継ぐ元
になるものは、血だと思われていました。
「血のつながり」「血縁関係」「血は水よりも濃い」などと言われてきたこと
を思い出してください。
でも、胎児の血液は母親から分け与えられるものでなく、胎児自身が作りだす
ものであることが明らかになり、子が親に似る(遺伝する)のは、別の「何か」
が存在するから、と推論されるようになりました。

さあ、それが今日勉強した細胞の中の、核の中の、DNAの中の、その中のた
った5パーセントを占める遺伝子だったわけです。

僕たちが世界を平和にし本当の心の幸福を得るためには、架空の話だった「血
のつながり」を乗り越えて、科学的な「細胞つながり」の感覚を獲得しなけれ
ばなりません。
「血のつながり」は、「家族」やせいぜい「親類縁者」で止まってしまいます
が、「細胞つながり」はビッグバンや素粒子にまで広がります。

そんなの大げさだよ、ですって!?

それはあなたがまだ、科学を整理しきれていないからです。

生物学者に「生物の最小の単位は何ですか?」と質問すると、大概の方が「そ
れは細胞です」と答えるはずです。
でも、本当の答えは「素粒子」なんです。

生物学者教授大先生は、専門に関しては膨大な知識量を誇っていますが、それ
がアダとなって科学を整理しきれていないからです。

僕たち専門家でない者は、むしろ科学全体を見渡し整理するチャンスに恵まれ
ています。
ゆっくりと僕たちはそれをやっていきましょうね。



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